「あれっ、最近サバが高くなった？」と感じたことはありませんか？
とくにノルウェー産サバの価格がここ数年で急騰し、家庭の食卓にも影響を与えています。一方、日本産のサバは価格面では安定していますが、味や脂のりでどう違うのでしょうか？
この記事では、ノルウェーサバと日本産サバの味や脂質の違いを徹底的に比較し、なぜ価格が上がっているのかという背景まで詳しく解説します。
ノルウェー産サバの価格が高騰する理由
2025年現在、ノルウェー産サバの原料価格はキロあたり600円前後と、10年前の約3倍に達しています。
大きな要因は、2024年に実施された漁獲枠の20％削減です。これは供給量の減少を意味し、世界的に人気の高いノルウェーサバは、わずかな供給減でも価格に大きな影響を及ぼすのです。
さらに、ノルウェーは「脂がのった時期のサバだけを漁獲する」ことでブランド化に成功し、その品質の高さが世界中で評価されています。
ノルウェーサバと日本産サバの特徴比較
- ノルウェー産サバ：脂質が20％以上と非常に高く、ジューシーで濃厚な味わい。
- 日本産サバ：脂質は10〜15％と控えめで、さっぱりとした味が特徴。
- サイズ：ノルウェー産は500g前後が中心で大型、日本産はやや小ぶり。
かつては日本産サバが高級だった
1990年代までは、日本産のマサバが高品質とされ、ノルウェー産は廉価版という扱いでした。しかし、品質管理とブランド戦略でノルウェーが逆転。現在では日本がノルウェー産を積極的に輸入し、流通を支える立場に変化しています。
関連記事
実際に食べて比較してみた
実食した際の印象として、ノルウェー産は脂の甘みが際立ち、焼いても蒸してもふっくらジューシー。
一方、日本産サバは脂のクセが少なく、味噌煮やしめ鯖などで本領を発揮します。調理法との相性も選び方のポイントです。
加工・外食業界が直面する課題
外食やコンビニの惣菜業界では、ノルウェー産サバの価格高騰により、切り身のサイズを小さくしたり、日本産に切り替える動きが加速しています。
しかし、脂のり重視の消費者からは「物足りない」という声も。価格と味のバランスに頭を悩ませる現場が増えています。
SNSでも「サバが小さくなった？」の声
X（旧Twitter）などのSNSでは、
「最近のサバ、切り身が小さい…」
「ノルウェーサバが高くて手が出ない」
といった投稿が増えています。
消費者は味やサイズの変化に敏感で、価格以上の価値を求める傾向が強まっています。
今後サバはどうなる？価格と品質のゆくえ
今後もノルウェーサバの価格は高止まりする見通しで、日本国内でも国産サバの再評価が進む可能性があります。
脂質では敵わない部分もありますが、調理法や料理との相性を活かした使い分けが求められそうです。
FAQ：ノルウェーサバと日本産サバ
A. 水温の低い北大西洋で育ち、産卵前の時期に漁獲することで脂が蓄えられています。
A. 新鮮さや流通コストの低さ、しめ鯖などの用途での使いやすさがメリットです。
A. ノルウェー産は引き続き高値が予想されますが、日本産との使い分けで対応する流れも出ています。
まとめ：あなたに合うサバの選び方とは
価格だけでなく、調理法や用途、好みに応じて選ぶことで、毎日の食卓がより豊かになります。
