原因はレジ？ローソン、ファミマの増益が際立つ8月中間決算、セブンは苦戦中

2024年8月の中間決算では、日本の主要コンビニエンスストアがそれぞれ異なる結果を見せました。ローソンとファミリーマートは増益を達成し、特にプライベートブランドが好評を得ています。一方、セブン＆アイ・ホールディングスは大幅な減益に直面し、高価格が消費者の間で話題に。最近では、ファミマやローソンに足を運ぶ人が増えているようです。

各社の取り組みや消費者の反応、今後の展望について詳しくお話ししますので、コンビニの現状を覗いてみませんか？

原因はレジ？セブン、ローソン、ファミマ3社の2024年8月中間連結決算

ローソンとファミリーマートの好調

ローソンとファミリーマートは増益を記録し、堅調な成績を残しました。

ローソンの実績

• 売上高（営業収益）と利益が中間決算として過去最高を達成
• 販促活動と宅配サービスの強化により、客数と客単価が増加

ファミリーマートの実績

• プライベートブランド（PB）商品の衣料品や食品が好調
• 中国事業の再編に伴う特別利益を計上
• 純利益は前年同期の約2倍に増加

両社の成功要因として、物価上昇に苦しむ消費者向けのPB商品の増量キャンペーンが効果を発揮したことが挙げられます。

セブン＆アイ・ホールディングスの苦戦

一方、最大手のセブン＆アイ・ホールディングスは大幅な減益となり、厳しい状況に直面しました。

セブン＆アイの状況

• 割高なイメージが顧客の離反を招いた
• コンビニ事業の業績が国内外で低迷

この業績不振を受け、セブン＆アイは以下の対策を発表しました：

1. イトーヨーカ堂を含むスーパーや外食事業の早期分離
2. コンビニ事業への集中による企業価値向上
3. 9月からの低価格商品拡充

これらの施策は、カナダのコンビニ大手アリマンタシォン・クシュタールからの約7兆円の買収提案への対抗策でもあります。

井阪隆一社長は「業績が悪化したのは顧客の期待に応えられなかったからだ。変化への適応力が弱まっている」と反省の言葉を述べています。

この決算結果は、消費者ニーズへの適応力の差がコンビニエンスストア業界内での競争力に大きく影響していることを示しています。

ローソンとファミマのプライベートブランド商品の人気商品は？

ローソンとファミリーマート（ファミマ）のプライベートブランド（PB）商品には、人気の商品が多数あります。

ローソン

冷凍食品

• ハッシュドポテト
• 餃子
• 枝豆
• 海鮮お好み焼き
• フライドポテト

これらの冷凍食品は特に人気があり、ローソンのPB商品として注目されています。

その他の人気PB商品

• 中嶋農法の野菜を使用したサラダ
• チルド飲料のグリーンスムージー
• ブランパンシリーズ
• 健康菓子シリーズ

ローソンは特に健康食品のPB開発に力を入れています。

ファミリーマート

冷凍食品

• 台湾まぜそば
• 五目あんかけ焼きそば
• ソース焼きそば
• カルボナーラ

これらの麺類はファミリーマートのPB商品として人気です。

その他の人気PB商品

• 管理栄養士監修の低糖質メニュー

ファミリーマートはダイエット効果を意識したPB商品を展開し、好評を得ています。

両社はお惣菜系や麺類を中心に、健康志向の商品開発に注力しています。これらのPB商品は価格競争力があり、品質も高いため、消費者から支持されています。特に冷凍食品カテゴリーでは、PB商品が上位を占める傾向が強く、各社の重要な戦略となっています。

世間の反応は？

• 昔はセブンが好きだったが、値段を見て行かなくなった。
• ファミマのパンやローソンのおにぎりが美味しくなり、安さから優先的に通うように。
• セブンは客を舐めすぎて、余裕を持っていた印象。
• お客様を第一に考えず、努力が不足して売上が減少。
• 近くにファミマやローソンがあれば、そちらに行くことが増えている。

セブンのレジとパッケージの影響は？

レジの影響

• 自分で決済方法を選べるため、処理がスムーズ。
• タッチ決済が便利で、ストレスを感じない。
• バーコード以外の操作を客にさせるため、高齢者には難しいと感じる。
• エラー時の対応が店員に頼れない点が不安。
• 店員が待機していることで、焦る気持ちが生まれる。

---

商品の影響

• 値上げやパッケージの減量が顧客離れの要因とされている。
• 高齢者がレジ操作で離れる可能性もあるが、商品自体の問題が大きい。

まとめ