- サウジファンド(PIF)の支援打ち切り:4年間で50億ドル(約7,962億円)以上を投じるも、今季限りで資金支援を終了する方針。
- 大規模解雇と報酬未払い問題:全従業員の約90%が解雇され、契約スタッフに対し5月以降の報酬未払いが発覚(取引先への未払い訴訟も相次ぐ)。
- シーズン最終戦が突然の中止:8月下旬に予定されていたミシガン州での年間チーム選手権が中止に追い込まれる事態に。
- 自主破産手続きと「LIV 2.0」への再編:早ければ来週にも破産申請へ。事業縮小を行った再出発(LIV 2.0)が検討中。
- 新投資家(BCパートナーズ)との交渉:英系投資会社との交渉が進む一方、ジョン・ラームら主力選手の去就も不透明。
契約スタッフの嘆きと未払い問題の実態
オイルマネーによる潤沢な資金力を誇っていたLIVゴルフですが、足元では急速に資金繰りが悪化し、現場スタッフや取引先への影響が表面化しています。
「ただ働きだった」悲痛な訴えと大規模リストラ
英紙テレグラフの取材に応じた契約スタッフによると、正規社員には給料が支払われたものの、契約スタッフへは2026年5月以降の報酬支払いが滞っている状態です。住宅ローンや生活費の支払いに直結するにもかかわらず経理担当からの対応はなく、「ただ働きだったようなもの」と現場からは落胆と不満の声が上がっています。
また、今週までに全従業員の約90%が解雇されたほか、映像制作やアプリ開発を担う外部取引先からも100万ドル(約1.5億円)規模の未払いを理由とした提訴が相次いでいます。
| 項目 | 主な内容・現状 |
|---|---|
| サウジファンド(PIF) | 4年間で計50億ドル(約7,962億円)以上を投資してきたが、今季限りで撤退・支援打ち切りへ。 |
| 法的対応・手続き | 早ければ来週にも自主的な破産手続きを開始予定。債務を整理し事業規模縮小を模索。 |
| 新投資家候補 | 英投資会社「BCパートナーズ」と投資基本条件で署名。破産手続きの動向を見極めて判断。 |
| 再建構想(LIV 2.0) | 新資本の投入により事業規模を削減した「LIV 2.0」として2027年以降の再出発を目指す。 |
「LIV 2.0」での再出発と主力選手の去就
激震が走る中、スコット・オニールCEOは破産申請の選択肢を否定せず、新しい資金源の確保に向け動いています。
BCパートナーズとの交渉とトップ選手の去就
現在、ロンドンを拠点とする大手投資会社「BCパートナーズ」との交渉が進んでおり、基本条件をまとめた文書への署名段階にあると報じられています。しかし、破産手続きを経てから正式に契約を交わす可能性が高く、新資本投入までの道のりには不透明感が漂っています。
巨額の契約金で移籍してきたジョン・ラーム選手をはじめとするトップスター選手たちの今後の去就や、未払い問題のスピード解決ができるかが今後の最大の焦点となります。
巨額の賞金とオイルマネーでゴルフ界の構造を大きく揺るがしたLIVゴルフですが、主要スポンサーの撤退により大きな岐路を迎えています。破産手続きと組織再編(LIV 2.0)を経て持続可能なリーグへと脱皮できるのか、世界のゴルフファンと関係者の注目が集まっています。
莫大な資金によって急拡大を遂げてきた新興ツアーが突きつけられた、ビジネスモデルとしての厳しい現実。
現場で大会を支えてきたスタッフや提携企業への誠意ある対応が求められるとともに、世界のトップ選手たちが今後どのような選択をするのか目が離せません。
ゴルフ界のパワーバランスを揺るがせた一大潮流が今後どのような結末を迎えるのか、再建への動きをしっかりと見守っていきたいところです。


