MENU

いま大手証券口座が狙われる理由と、投資家が今すぐできる6つの自衛策

最近、複数の大手証券会社で顧客口座が不正アクセスされる被害が続出しています。

株式を無断で売買されたり、預かり資産が勝手に出金されるケースも確認されており、深刻な社会問題となっています。

本記事では、実際に報告された被害内容や犯行手口を整理し、投資家が被害を防ぐために取るべき具体的な対策を紹介します。

目次

証券口座の不正アクセス被害が急拡大している背景

大手証券口座は、フィッシング詐欺やセキュリティの脆弱性を利用してログイン情報が盗まれるリスクがあります。

また、乗っ取った口座を使った株価操作や、複数サービスが連携している楽天エコシステムのリスク、さらに利用者の意識や設定不足によるセキュリティ対策の不十分さが、サイバー犯罪のターゲットになりやすい要因です。

大手証券会社でも相次ぐ被害報告

2025年に入り、SBI証券、楽天証券、野村証券、SMBC日興証券といった国内の主要証券会社で、顧客口座の不正アクセスや不正取引が相次いで報告されています。

中には被害が数十万円から数百万円にのぼるケースもあり、被害者の多くが「知らない間に株が売られていた」「預かり金が勝手に出金されていた」と証言しています。

こうした被害は、インターネットを利用した証券取引が一般化した現代ならではの新たなリスクであり、セキュリティ意識の低い投資家が標的となりやすいことも浮き彫りになっています。

フィッシング詐欺を中心とした手口の巧妙化

今回の被害では、犯人が証券会社を装ったメールやSMSを送信し、偽のログインページへ誘導する「フィッシング詐欺」の手口が中心となっています。

そのページは正規の証券会社のサイトとほとんど見分けがつかないほど巧妙に作られており、多くの利用者が無意識にIDやパスワードを入力してしまいます。

こうしてログイン情報を盗まれた結果、第三者によって不正アクセスが行われ、株式の無断売買や預かり資産の出金といった被害に繋がっているのです。

実際に起きた証券口座乗っ取りの具体的事例

被害者Aさんの証言:知らないうちに株が売却された

ある50代男性のケースでは、保有していた複数の株式が自分の知らないうちに売却され、数百万円が引き出されていました。

調査の結果、証券会社のログイン履歴には海外のIPアドレスからアクセスされた形跡があり、明らかに不正アクセスであると判明しました。

Aさんは、日ごろから取引をあまり確認していなかったことや、二段階認証を設定していなかったことが原因だったと話しており、被害に遭って初めてセキュリティ対策の重要性を痛感したといいます。

組織的なサイバー犯罪グループの関与も指摘

警察庁や金融庁などもこの一連の被害を重く見ており、組織的なサイバー犯罪グループによる犯行の可能性を視野に入れて捜査を進めています。

特定の証券会社に限らず複数の口座を標的としていることや、国際的な犯罪グループとのつながりが疑われるアクセス履歴などが確認されており、個人だけでは防ぎきれないケースも増えています。

証券会社や金融機関の対応と注意喚起

野村証券:ワンタイムパスワード導入を推奨

野村証券は、不正アクセスのリスクを軽減するために、すべての顧客に対して二要素認証の導入を強く推奨しています。

特に、ワンタイムパスワードを活用することで、IDとパスワードが盗まれても第三者によるログインを防ぐことが可能となります。

公式サイトでもセキュリティ対策専用ページを設けており、具体的な設定方法や対策例を紹介しています。

SMBC日興証券:正規URLの確認を徹底

SMBC日興証券では、フィッシング被害防止のため、ユーザーに対し必ず公式URLを確認すること、ブラウザのブックマーク機能を活用することを推奨しています。

また、フィッシングの疑いがあるメールを受け取った場合は、専用フォームから通報できる仕組みも用意されています。

このような企業側の取り組みが進んでいるものの、ユーザー自身の意識と行動が何より重要です。

投資家が今すぐできる6つの自衛策

1. 不審なメールは開かず即削除する

証券会社からの連絡を装ったメールが届いた場合でも、安易にリンクをクリックしてはいけません。

特に、不自然な日本語や、不明な差出人アドレスからのメールは詐欺の可能性が高いため、すぐに削除するのが基本です。

2. ブラウザには正規サイトをブックマーク

毎回検索してアクセスするのではなく、信頼できる証券会社のログインページはブックマークに保存しておき、必ずそこからアクセスするようにしましょう。

3. 二要素認証を必ず設定する

IDとパスワードだけでログインできる状態では非常に危険です。

スマホアプリなどを活用した二要素認証の設定は、ほとんどの証券会社で無料で提供されているため、必ず設定しておきましょう。

4. 日常的に取引履歴を確認する習慣をつける

不正アクセスの早期発見には、自分自身で異常を察知することが最も有効です。

定期的にログインして、残高や取引履歴に不審な点がないかを確認する習慣を持ちましょう。

5. セキュリティソフトを常に最新に保つ

パソコンやスマートフォンにインストールしているセキュリティソフトは、ウイルスや不正アクセスの予防に欠かせません。

自動更新を有効にし、常に最新の状態を保つことが重要です。

6. 家族にも注意喚起を行う

家庭内の他の家族も証券口座を利用している場合は、同様の注意喚起を行いましょう。

情報を共有し合うことで、家族ぐるみで詐欺のリスクを減らすことができます。

万が一、被害に遭ってしまったら

証券会社へ直ちに連絡を

身に覚えのない取引を見つけた場合は、すぐに証券会社へ連絡してください。

被害の状況を正確に伝えることで、口座の一時凍結や調査が速やかに行われ、被害の拡大を防ぐことができます。

警察や専門機関への相談も検討する

不正アクセスは「不正アクセス禁止法」に抵触する犯罪行為です。

必要に応じて、サイバー犯罪に対応する警察署への相談や、弁護士など専門家のアドバイスを受けることも有効です。

まとめ|安心して投資を続けるために今できること

  • 大手証券口座は、セキュリティの脆弱性やフィッシング詐欺などにより、サイバー犯罪の標的になりやすいです。
  • 証券会社の正規サイトへのアクセスを徹底します。
  • 二要素認証で不正ログインを防止します。
  • セキュリティソフトを常に最新に保ちます。
  • 取引履歴は定期的に確認します。
  • 不審な取引があればすぐに連絡します。
目次