台風26号が台湾付近を北上し、12日から13日にかけて沖縄に最も接近する見込みです。
すでに前線と台風の影響で、沖縄各地では記録的な大雨となっており、久米島では24時間降水量が347ミリを観測。
11月としての観測史上1位を大幅に更新しました。 あすにかけてさらに100ミリを超える雨が予想され、土砂災害や浸水への警戒が呼びかけられています。
すでに前線と台風の影響で、沖縄各地では記録的な大雨となっており、久米島では24時間降水量が347ミリを観測。
11月としての観測史上1位を大幅に更新しました。 あすにかけてさらに100ミリを超える雨が予想され、土砂災害や浸水への警戒が呼びかけられています。
目次
台風26号の進路|台湾付近から沖縄へ
12日正午現在、台風26号は台湾近海に位置し、時速10キロ前後のゆっくりとしたスピードで北上中。 このあと台湾本島に上陸し、13日にかけて沖縄本島や先島諸島に最接近する見込みです。中心付近の最大風速はおよそ30メートル、最大瞬間風速は45メートル。 勢力はやや弱まりつつありますが、湿った空気を広範囲に送り込むため、 大雨・強風・高波の三重リスクが懸念されています。
気象庁は「速度が遅いため雨の影響が長引くおそれがある」として、警戒を強めています。
久米島で24時間347ミリ|11月の観測史上1位を更新
沖縄県久米島では、12日朝までの24時間雨量が347ミリに達し、11月としての観測史上1位を更新。 これは平年11月1か月分の降水量の約2倍に相当します。同島では前線の影響で、台風接近前から激しい雨が続いており、 地盤が緩んでいる地域も多いため、土砂災害の危険度が急上昇しています。
また、那覇市や宮古島周辺でも局地的な強い雨が観測され、 一部の道路で冠水が発生。警察が通行止め措置を取った地域もあります。
記録的な大雨の原因|前線+台風の“二重構造”
今回の大雨を引き起こしているのは、台風本体の雨雲だけではありません。 沖縄周辺には南西から非常に湿った空気が流れ込み、停滞する前線を刺激しています。この「前線+台風」の二重構造により、同じ地域で長時間にわたる降雨が発生。 特に久米島や南城市では、1時間に60ミリ前後の非常に激しい雨を観測しました。
気象庁は「線状降水帯が形成されるおそれがある」として、 警戒レベル4(避難指示)相当の対応を早めに取るよう呼びかけています。
沖縄で警戒が必要なポイント
12日夜から13日朝にかけては、さらに雨・風ともに強まる見通しです。 特に以下の点に注意が必要です。- ⛈️ 土砂災害:地盤が緩んでいる地域で崩落の危険
- 🌊 浸水・冠水:低地や川沿いでは短時間での冠水リスク
- 💨 強風・高波:海上は大しけ。船舶の欠航・停泊も相次ぐ可能性
- ⚡ 停電・通信障害:強風による倒木や電線被害に注意
特に那覇市・糸満市・宮古島・久米島などでは、 暴風域に入らなくても突風や吹き返しによる被害が出るおそれがあります。 外出は極力控え、避難が必要な場合は明るいうちに行動を。
台風は13日以降 温帯低気圧に変化へ
気象庁の解析によると、台風26号は13日夜には東シナ海で温帯低気圧に変わる見込み。 ただし、変わった後も湿った空気を伴うため、 沖縄や九州南部ではしばらく不安定な天気が続きそうです。一方、本州付近は高気圧に覆われ、引き続き穏やかな秋晴れが続く予想。 北海道では雪が止み、午後には青空が広がる見込みです。 週末にかけては気温がやや下がり、朝晩は冷え込みが強まります。
全国の天気と気温の見通し
12日午後の予想最高気温は以下の通りです。札幌8℃、釧路9℃、青森10℃、仙台14℃、東京15℃、名古屋16℃、大阪18℃、福岡20℃、那覇29℃。
北日本では寒気の影響で朝晩は一桁台の冷え込み。 北海道では一部で雪が舞う見込みですが、日中は晴れ間も出るでしょう。
本州では高気圧に覆われ、秋晴れの穏やかな一日。 ただし、朝晩の放射冷却による冷え込みに注意が必要です。 沖縄は引き続き台風の影響を受け、13日も断続的な雨と強風が続く見込みです。
まとめ|沖縄は厳重警戒 本州は安定した秋晴れ
台風26号は、沖縄を中心に記録的な大雨をもたらしています。 久米島では観測史上1位となる347ミリの降雨を記録し、 今後も土砂災害・浸水・高波への警戒が必要です。一方で、本州付近は穏やかな秋晴れが続き、寒暖差が大きくなっています。 体調管理にも注意が必要です。
週末には台風が温帯低気圧へと変わる見込みですが、 台風一過後も湿った空気の影響で、南西諸島では再び雨が強まる可能性があります。 最新の気象情報をこまめに確認し、安全を確保してください。
