- 不適正表示の発覚:「コシヒカリ」や「新之助」など単一原料米として販売された商品に他品種が混入。
- 対象商品と期間:少なくとも2025年12月10日~2026年4月17日に販売された精米9商品。
- 混入の直接原因:精米機内の残米を保管するバケツを品種ごとに分けず共用していた管理不足。
- 行政の対応:農林水産省が不適正表示を確認し、表示の是正や再発防止対策の徹底を指示。
- 今後の対応:越後ファームはマニュアルの徹底・強化を図り、再発防止に努める旨を表明。
何が起きたのか?新潟のブランド米9商品で異品種混入
新潟県阿賀町に本社を置く米穀関連企業「越後ファーム」が販売していた袋詰め精米において、表示と異なる品種が混ざっていたことが農林水産省の調査で判明しました。
同社は「単一原料米」として特定の品種のみが含まれている表記で販売を行っていましたが、実際には複数の品種が混ざった状態で出荷されていました。対象となったのは、新潟県を代表する最高峰ブランド米である「コシヒカリ」や「新之助」を含む計9商品に及びます。
食品表示法では、米の産地や品種、産年を正確に表記することが義務付けられており、単一原料米として販売する場合は100%その品種で構成されていなければなりません。今回の事案は消費者の信頼を損ねる不適正表示として、大きな注目を集めています。
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ずさんな作業工程とバケツ共用が招いた原因
同社では1日に4〜5種類の異なる品種のコメを精米していましたが、精米ラインに残ったコメを保管するバケツを品種ごとに分けることなく、同一のバケツへ混ざった状態で回収・使用していました。
越後ファーム側の説明によると、精米機内部に残ったコメを取り除く作業の際、品種ごとの分別を行わず、同じバケツにまとめて保管していたことが直接の原因とされています。1日に複数の品種を交互に加工する現場でありながら、衛生・品質管理上の基本的なルールが欠如していたことが浮き彫りとなりました。
問題の整理と影響範囲
今回の不適正表示について、確認されている事実関係と経緯を整理しました。
| 項目 | 詳細内容 | 備考・影響 |
|---|---|---|
| 対象事業者 | 越後ファーム(新潟県阿賀町) | 米穀の加工・販売業者 |
| 確認対象期間 | 2025年12月10日〜2026年4月17日(少なくとも) | 期間内に製造・出荷された商品 |
| 対象商品数 | コシヒカリ、新之助など 計9商品 | 単一原料米として販売 |
| 不適正の内容 | 単一表示でありながら別品種が混入 | 食品表示法違反(表示の不認可) |
| 行政の対応 | 農林水産省による是正・再発防止指導 | 9月11日付けで発表 |
消費者や市場への影響と今後の懸念
「コシヒカリ」や「新之助」といったブランド米は、それぞれ独自の食感や味わい、品質基準のもとで高価格帯にて取引されています。単一品種としての価値を期待して購入した消費者にとって、異品種の混入は信頼を大きく損ねる要素です。
また、健康上の重大な被害(アレルギー等)に直接結びつく事案ではないものの、新潟米全体のブランドイメージ低下を懸念する声も上がっています。流通業者や小売店においても、商品の検品体制や仕入れ先の管理強化が求められる可能性があります。
よくある質問(FAQ)
まとめ
- 越後ファームのコシヒカリや新之助など9商品で他品種の混入が発覚。
- 農林水産省が不適正表示として是正指導命令等を実施。
- 精米時の残米を品種別へ分けずに同一バケツで回収していたことが原因。
- 同社は社内マニュアルの整備・強化を通じて再発防止を約束。
現場のわずかな作業手順の乱れや管理の甘さが、長年培われた産地やメーカーの信頼を揺るがしてしまう現実が今回の事案からうかがえます。
食の安全だけでなく「正しい情報提供」も消費者の食生活を守る重要要素です。再発防止策の徹底を通じて、再び安心して買い求められる体制が整うことが望まれます。


