有吉弘行が暴露、雨ロケで同意書強要「51歳断れない」労働環境問題

2025年11月9日、JFN系ラジオ「SUNDAY NIGHT DREAMER」で、有吉弘行（51歳）が雨の中の終日屋外ロケで「ケガしても文句言いません 同意する」という同意書を書かされたことに憤慨。「2時間半かけて現場に行って、同意書見て『難しいっすね』って言ったら『お帰りください』でしょ。やります一択でしょ」と猛クレームを展開した。この発言は、芸能界の労働環境問題、タレントの立場の弱さ、同意書の法的問題を浮き彫りにしている。

ラジオでの衝撃発言：「51歳が雨の中、終日屋外ロケ」

2025年11月9日深夜、JFN系ラジオ「SUNDAY NIGHT DREAMER」に出演した有吉弘行は、その日の過酷なロケについて、いつもの軽妙なトークとは違う、明らかに憤慨した口調で語り始めた。番組では、タイムマシーン3号の山本浩司も同席していた。

有吉は「今日ね、雨の中、終日屋外ロケだったんですよ」と切り出した。この時点で、リスナーは何か大変なことがあったのだと察したはずだ。有吉は続けた。「体寒い。冷え切ってる。50超えてする仕事じゃないなあ」。51歳のベテランタレントが、体調不良を訴えるほどの過酷なロケだったことがうかがえる。

雨の中での終日屋外ロケは、若手タレントでも体力を消耗する過酷な仕事だ。50代のタレントにとっては、体温調節機能の低下、免疫力の低下、関節への負担など、健康リスクが高まる。有吉の「体寒い。冷え切ってる」という言葉からは、単なる疲労ではなく、低体温症のリスクすら感じられるほどの状態だったことがわかる。

さらに、有吉はロケ後の移動についても語った。「そこから2時間半かけて、ラジオの収録に来たんですよ。渋滞で」。疲労困憊の状態で、さらに2時間半の移動。体調不良の状態での長時間移動は、体力をさらに消耗させる。有吉は「もうギリギリだった」と、ラジオ収録にギリギリで間に合った状況を明かした。

しかし、この過酷なロケそのものよりも、有吉が激怒したのは、ロケ収録前に提示された「同意書」だった。

同意書問題の核心：「2時間半かけて現場に行って断れるか」

有吉が最も憤慨したのは、ロケの収録前に「ケガしても文句言いません 同意する」という内容の同意書を書かされたことだった。有吉はラジオでこう語った。

「現場に着いたら、『ケガしても文句言いません 同意する』って同意書を書けって言われたんですよ。2時間半かけて現場に行って、同意書見て『難しいっすね』って言ったら『お帰りください』でしょ。やります一択でしょ」

この発言には、有吉の怒りと、芸能界の構造的問題が凝縮されている。ポイントは、同意書が「現場に着いてから」提示されたことだ。事前に同意書の内容を知らされ、リスクを理解した上で仕事を引き受けるかどうかを判断できる状況であれば、まだ「同意」と言える。しかし、2時間半かけて現場に到着した後に同意書を提示されるのは、実質的に「強制」に近い。

有吉の「やります一択でしょ」という言葉は、この状況の不合理さを端的に表している。断れば「お帰りください」と言われ、2時間半の移動時間が無駄になり、番組側にも迷惑をかける。さらに、仕事を断ったという評判が業界に広まれば、今後の仕事に影響する可能性もある。タレントの立場では、実質的に断ることができない状況だったのだ。

山本浩司も、有吉の発言に「やります一択ですよね」と賛同した。この反応からも、芸能界では「現場に着いてから同意書を提示される」ことが、決して珍しいことではないことがうかがえる。

同意書提示のタイミング問題
ラジオ番組	JFN系「SUNDAY NIGHT DREAMER」
出演者	有吉弘行（51歳）、山本浩司（タイムマシーン3号）
日時	2025年11月9日深夜
ロケ内容	雨の中、終日屋外ロケ
体調	「体寒い」「冷え切ってる」「50超えてする仕事じゃない」
移動時間	ロケ現場までの移動に2時間半（渋滞）
同意書の内容	「ケガしても文句言いません 同意する」
同意書提示のタイミング	現場到着後（収録前）
有吉の主張	「2時間半かけて現場に行って、同意書見て『難しいっすね』って言ったら『お帰りください』でしょ。やります一択でしょ」
山本浩司の反応	「やります一択ですよね」と賛同

同意書の法的問題：インフォームドコンセントの形骸化

有吉が憤慨した同意書問題は、法的にも重大な問題をはらんでいる。「同意書」や「誓約書」は、法的には「免責同意」の一種であり、リスクを理解した上で自発的に同意することが前提となっている。しかし、現場到着後に同意書を提示することは、「インフォームドコンセント」（十分な説明を受けた上での同意）の原則を満たしていない可能性が高い。

労働法や民法の専門家によれば、以下のような問題点が指摘される。

1. 自発性の欠如：同意書にサインする際、本当に自発的な意思決定ができる状況だったかが問われる。有吉のケースでは、2時間半かけて現場に到着した後に同意書を提示されており、事実上、断る選択肢がない状況だった。このような状況での「同意」は、法的には「強制された同意」とみなされる可能性がある。

2. 事前説明の欠如：インフォームドコンセントの原則では、リスクについて事前に十分な説明を受け、それを理解した上で同意することが求められる。有吉のケースでは、同意書が現場到着後に提示されており、事前にリスクについて説明を受ける機会がなかった。これは、インフォームドコンセントの原則に反している。

3. 免責効果の限界：仮に同意書にサインしたとしても、テレビ局や制作会社の過失による怪我や事故の場合、免責されるわけではない。労働災害や安全配慮義務違反の場合、同意書があっても法的責任を免れることはできない。「ケガしても文句言いません」という同意書は、法的には限定的な効力しか持たない。

労働法の専門家は、「芸能人の労働者性」という問題についても指摘する。日本では、芸能人は一般的に「個人事業主」として扱われ、労働基準法の保護対象外とされることが多い。しかし、実態としては、テレビ局や制作会社の指示に従って働いており、労働者と同様の立場にある。近年、芸能人の労働者性を認める判例も出てきており、芸能界の労働環境改善が求められている。

芸能界の構造的問題：タレントの立場の弱さ

有吉の発言は、芸能界の構造的問題を浮き彫りにしている。タレントは、テレビ局や制作会社に対して、非常に弱い立場に置かれている。仕事を断れば、「使いにくいタレント」というレッテルを貼られ、今後の仕事に影響する可能性がある。このため、過酷な労働条件でも、受け入れざるを得ない状況がある。

有吉ほどのベテランタレントでさえ、現場到着後に同意書を提示されて「やります一択」と感じる状況は、若手タレントや新人タレントにとっては、さらに深刻だ。若手タレントは、仕事を断ることで「次の仕事がなくなるのではないか」という不安から、どんな過酷な条件でも受け入れてしまう傾向がある。

また、芸能界では「体を張る」ことが美徳とされる風潮がある。過酷なロケや危険なスタントをこなすことが、タレントとしての評価につながることも多い。このような風潮が、タレントの健康リスクを軽視する結果につながっている。

さらに、芸能界では「年功序列」ではなく「人気」が重視されるため、50代のベテランタレントでも、視聴率や人気が高ければ、若手と同じように過酷なロケをこなすことが求められる。有吉の「50超えてする仕事じゃないなあ」という発言は、この問題を端的に表している。

芸能界の労働環境問題
問題点1	同意書の現場提示 事前にリスクを説明せず、現場到着後に同意書を提示することで、タレントは実質的に断れない状況に追い込まれる
問題点2	タレントの立場の弱さ 仕事を断れば「使いにくいタレント」というレッテルを貼られ、今後の仕事に影響する可能性があるため、過酷な条件でも受け入れざるを得ない
問題点3	年齢と体力の問題 50代のベテランタレントでも、人気があれば若手と同じように過酷なロケをこなすことが求められる。体力的限界を考慮した労働環境が整っていない
問題点4	労働者性の欠如 芸能人は「個人事業主」として扱われ、労働基準法の保護対象外とされることが多い。労働時間、休憩、安全配慮義務などの規定が適用されない
問題点5	責任回避の風潮 「ケガしても文句言いません」という同意書で、テレビ局や制作会社が責任を回避しようとする姿勢。タレントの健康や安全よりも、番組制作を優先する体質
問題点6	「体を張る」ことの美徳化 過酷なロケや危険なスタントをこなすことが、タレントとしての評価につながる風潮。健康リスクを軽視する結果につながっている

専門家の見解：「同意書があっても責任は免れない」

労働法の専門家は、今回の有吉の発言について、「同意書があっても、テレビ局や制作会社の責任は免れない」と指摘する。

「労働災害や安全配慮義務違反の場合、同意書にサインしていても、雇用者（この場合、テレビ局や制作会社）の法的責任は消えません。特に、現場到着後に同意書を提示するというのは、自発的な同意とは言えず、法的に無効とされる可能性が高いです」

また、医療法の専門家も、インフォームドコンセントの観点から問題を指摘する。

「医療現場では、手術や治療の前に、患者に十分な説明を行い、リスクを理解した上で同意を得ることが義務付けられています。これは『インフォームドコンセント』と呼ばれ、医療倫理の基本原則です。有吉さんのケースでは、事前にリスクの説明がなく、現場到着後に同意書を提示されており、インフォームドコンセントの原則に反しています」

さらに、芸能界の労働環境に詳しいジャーナリストは、「有吉さんほどのベテランが声を上げたことは、非常に意義がある」と評価する。

「芸能界では、タレントが労働条件について声を上げることは、非常に勇気がいることです。『使いにくいタレント』というレッテルを貼られるリスクがあるからです。しかし、有吉さんほどの人気と実力があれば、業界に対して問題提起することができます。今回の発言が、芸能界の労働環境改善のきっかけになることを期待します」

SNS・ファン・業界関係者の反応：「有吉の言う通り」

有吉の発言は、SNS上で大きな反響を呼んだ。ファンや視聴者からは、有吉の主張に賛同する声が多数寄せられている。

「有吉さんの言う通りだと思う。2時間半かけて現場に行って、そこで初めて同意書を見せられて、断れるわけがない。これは実質的に強制でしょ」

「51歳で雨の中、終日屋外ロケって、体力的にきついに決まってる。テレビ局は、タレントの年齢や体力を考慮して、仕事を割り振るべき」

「『ケガしても文句言いません』っていう同意書、法的に有効なの？こんなの、テレビ局の責任逃れでしょ」

「有吉さんほどのベテランでも、こういう状況に置かれるんだから、若手タレントはもっと大変だと思う。芸能界の労働環境、改善してほしい」

一方、業界関係者からは、複雑な反応も見られる。ある制作会社のディレクターは、匿名を条件に次のように語った。

「同意書を現場で提示するのは、確かに問題だと思います。ただ、ロケの内容や危険度は、天候や現場の状況によって変わることがあります。事前に完璧に把握して説明するのは、現実的に難しい面もあります。とはいえ、今回の有吉さんの発言を受けて、業界全体で、同意書の提示方法や、タレントへのリスク説明のあり方を見直す必要があると感じました」

また、あるテレビ局のプロデューサーは、「タレントの健康と安全を最優先にするべき」と語る。

「番組制作において、タレントの健康と安全を最優先にするのは当然です。今回の件を受けて、当局でも、ロケの労働環境や、同意書の運用について、改めて検討していきたいと思います」

今後の改善策：業界全体での労働環境見直しが必要

有吉の発言をきっかけに、芸能界の労働環境改善に向けた議論が活発化している。専門家や業界関係者からは、以下のような改善策が提案されている。

1. 同意書の事前提示：ロケの内容やリスクについて、事前にタレントに説明し、同意書も事前に提示する。タレントが十分に検討し、自発的に判断できる時間を確保する。

2. 年齢や体力に応じた仕事の割り振り：50代以上のベテランタレントについては、年齢や体力を考慮し、過酷なロケを避けるなど、健康に配慮した仕事の割り振りを行う。

3. 労働者性の明確化：芸能人の「労働者性」を明確化し、労働基準法の保護対象とする。労働時間、休憩、安全配慮義務などの規定を適用し、タレントの権利を守る。

4. 第三者機関の設置：芸能界の労働環境を監督する第三者機関を設置し、タレントからの相談や苦情を受け付ける。労働条件について問題がある場合、調査や改善指導を行う。

5. 業界ガイドラインの策定：テレビ局、制作会社、芸能事務所などが協力し、芸能界の労働環境に関するガイドラインを策定する。同意書の運用方法、ロケの安全管理、タレントの健康管理などについて、業界共通のルールを定める。

これらの改善策が実現すれば、芸能界の労働環境は大きく改善される可能性がある。しかし、実現には、業界全体の意識改革が必要だ。タレントの健康と安全を最優先にする姿勢を、業界全体で共有することが求められる。

有吉弘行・雨のロケ同意書問題 まとめ
発言の場	2025年11月9日深夜、JFN系ラジオ「SUNDAY NIGHT DREAMER」
発言者	有吉弘行（51歳）、山本浩司（タイムマシーン3号）
問題の状況	雨の中の終日屋外ロケで体調不良（「体寒い」「冷え切ってる」）→2時間半の渋滞でラジオ収録へ→現場到着後に「ケガしても文句言いません」という同意書を書かされた
有吉の主張	「2時間半かけて現場に行って、同意書見て『難しいっすね』って言ったら『お帰りください』でしょ。やります一択でしょ」
法的問題	現場到着後の同意書提示は、インフォームドコンセントの原則に反し、「強制された同意」とみなされる可能性がある。同意書があっても、労働災害や安全配慮義務違反の場合、テレビ局や制作会社の法的責任は免れない
構造的問題	タレントは、テレビ局や制作会社に対して非常に弱い立場にあり、仕事を断れば「使いにくいタレント」というレッテルを貼られるため、過酷な条件でも受け入れざるを得ない。芸能人は「個人事業主」として扱われ、労働基準法の保護対象外とされることが多い
年齢と体力	51歳の有吉にとって、雨の中の終日屋外ロケは、体力的限界を超える過酷な労働。「50超えてする仕事じゃない」という発言は、年齢や体力を考慮した仕事の割り振りが必要であることを示唆
SNS・業界の反応	ファンや視聴者からは、有吉の主張に賛同する声が多数。業界関係者からも、同意書の運用方法や労働環境の見直しが必要だという声が上がっている
今後の改善策	同意書の事前提示、年齢や体力に応じた仕事の割り振り、労働者性の明確化、第三者機関の設置、業界ガイドラインの策定など、業界全体での労働環境改善が求められる
意義	有吉弘行ほどのベテランタレントが公然と労働環境の問題を指摘したことは、芸能界の構造的問題を浮き彫りにし、労働環境改善のきっかけとなる可能性がある

2025年11月9日、有吉弘行のラジオでの発言は、芸能界の労働環境問題を改めて浮き彫りにした。雨の中の終日屋外ロケで体調不良になり、2時間半かけて現場に到着した後に「ケガしても文句言いません」という同意書を書かされた有吉は、「やります一択でしょ」と憤慨した。この発言は、タレントの立場の弱さ、同意書の法的問題、年齢や体力を考慮しない労働環境など、芸能界の構造的問題を端的に表している。

有吉ほどのベテランタレントが、公然と労働環境の問題を指摘したことは、非常に意義がある。芸能界では、タレントが労働条件について声を上げることは、「使いにくいタレント」というレッテルを貼られるリスクがあるため、非常に勇気がいることだ。しかし、有吉の発言をきっかけに、SNS上でも多くのファンや視聴者が問題意識を共有し、業界関係者からも改善の必要性を認める声が上がっている。

今後、業界全体で同意書の運用方法、タレントへのリスク説明、年齢や体力に応じた仕事の割り振りなど、労働環境の見直しが進むことが期待される。タレントの健康と安全を最優先にする姿勢を、業界全体で共有することが求められる。有吉の発言が、芸能界の労働環境改善のきっかけになることを、多くの人が期待している。