- 25日午前8時半ごろ、佐賀市川副学校給食センターで出火
- 人気の「揚げパン」調理中に揚げ物調理機から火が上がる
- 現場の調理員ら16人は速やかに避難し全員無事
- 市内小中学校5校の給食に影響。数日間は代替メニューで対応
1. 火災の概要(いつ・どこで・何が起きたか)
火災が発生したのは、2026年2月25日の午前8時半ごろ、ちょうど給食の準備が本格化する時間帯でした。場所は佐賀市川副町にある「川副学校給食センター」です。
市内の小中学校5校分の食事を賄うこの施設で、人気メニューである「揚げパン」を調理していた際、揚げ物調理機から突然火が上がりました。現場の職員が消火器等での対応を試みたものの、勢いが強く「炎上中で消火が困難」として119番通報。消防隊の迅速な活動により、約1時間後に火は消し止められましたが、調理器具などが焼ける被害となりました。
2. 出火原因と背景
今回の出火原因は、揚げ物調理機内の「油」によるものとみられています。揚げ物調理において、油が一定の温度(発火点)を超えると、火を近づけなくても自然に発火する現象が起こります。
給食センターのような大量調理の現場では、大型のフライヤーを使用しており、厳重な温度管理が行われているはずですが、何らかの理由で制御装置が作動しなかったのか、あるいは一時的な油温の急上昇があったのか、現在警察と消防が詳しく調査しています。
3. 消防・関係者の初期対応とコメント
通報を受けた消防は、油火災特有の再燃リスクを考慮しながら慎重な消火活動を行いました。現場の調理員16人は、火災発生と同時に速やかに避難マニュアルに従って行動したため、1人のけが人も出すことなく全員の無事が確認されています。
佐賀市教育委員会の担当者は、「子どもたちの安全を第一に考えた避難ができた。給食の提供に支障が出ることは遺憾だが、まずは安全確保に努める」といった趣旨のコメントを発表しています。
4. 被害状況(死傷者・建物被害・金額など)
幸いにも、建物自体への深刻な類焼は防げましたが、以下の被害が確認されています。
- 人的被害:なし(避難した16人全員無事)
- 建物・設備被害:揚げ物調理機および周辺の調理器具の焼損。外壁や床への延焼はなし。
- 教育現場への影響:対象5校の給食メニュー変更(当日は代替食、26・27日も代替対応)。
調理機材の再調達や施設の消毒、安全点検にかかる費用は、今後数百万単位に及ぶ可能性があります。
5. 消防・行政・所有者の対応
佐賀市は、火災発生後すぐに該当する小中学校の保護者へ連絡を行いました。火災の影響で通常の献立が提供できなくなったため、備蓄していた食パンやサツマイモチップスなどで当日の昼食をカバーしました。
今後の対応として、施設の完全な清掃と機器の安全確認が終わるまで、26日と27日も代替給食を継続する予定です。行政側は、市内の他の給食施設に対しても、改めて防火管理の徹底を指示しています。
6. 消防・建築専門家の見解や分析
防災の専門家は、「油火災の通報において『消火困難』と判断したのは、二次被害を防ぐ意味で適切な判断だった」と分析しています。家庭での火災も含め、燃え盛る油に水をかけると爆発的に炎が広がるため、無理な初期消火は禁物です。
また、大量調理施設の防火シャッターや排気ダクトの清掃状況も、被害の拡大防止に重要な役割を果たしたと考えられます。今回は外壁などへの類焼がなかったことから、施設の防火構造が機能していたと言えるでしょう。
7. SNS・世間の反応
ネット上では、給食を楽しみにしていた子どもたちへの同情や、調理員への労いの声が上がっています。
「揚げパンの日は特別だから、子どもたちはショックだろうな。でも全員無事で本当によかった。」
「給食センターの火事は影響が大きい。代替給食を準備する先生や市の人も大変だと思う。」
「揚げ物は一瞬で火が上がるから怖い。プロの現場でも起こるなら、家でも気をつけなきゃ。」
8. 今後の再発防止策と影響
再発防止のため、佐賀市では以下の対策を強化すると考えられます。
- 調理設備の点検:サーモスタット(温度制御装置)や自動消火装置の動作確認。
- 研修の再実施:油火災発生時の初動対応マニュアルの再確認。
- 献立の調整:設備復旧までの間、揚げ物メニューを一時停止するなどの暫定措置。
Q:揚げパン調理中に火が出たら、どう消すのが正解ですか?
A:施設の大型フライヤーの場合は、設置されている自動消火装置の作動を待つか、消防に任せるのが安全です。家庭では「天ぷら油火災用消火器」を使用し、絶対に水をかけてはいけません。
Q:代替給食とはどのような内容になりますか?
A:今回は食パンや乾燥スナックなど、火を使わずに提供できるもの、あるいは最小限の調理で済むものが中心となります。栄養バランスについては一時的に調整が行われます。
佐賀市川副学校給食センターで起きた今回の火災は、人気の揚げパン調理中に発生するという衝撃的なニュースでした。人的被害がなかったことは、迅速な避難訓練の賜物と言えるでしょう。しかし、給食という日常が失われた影響は大きく、改めて大量調理現場における火気管理の重要性が浮き彫りになりました。春先は空気が乾燥し、火災が起きやすい季節です。今回の事故を教訓に、地域の安全と学校生活の平穏を守るための防災意識を、社会全体で高めていく必要があります。




