【SNS投資詐欺】SNSで著名人の関係者を名乗る相手から「儲かる株を教えます」との誘いを受け、73歳女性が現金や暗号資産あわせて3,000万円を騙し取られる被害が発生しました。
手渡しやネットバンキング、暗号資産送金など多様な手段が使われた背景や、巧妙化する詐欺の手口、私たちが被害に遭わないための注意点を分かりやすく解説します。
- SNSを通じて「儲かる株を教えます」とSNS上で接触
- ネットバンキング・暗号資産・対面手渡しで計3,000万円を流出
- 自宅へ男が5回訪問して現金2,000万円を直接手渡してしまう
- 利益を引き出そうとした際の「違約金要求」で被害に気づく
事件の概要と被害の経緯
埼玉県小川町に住む無職の女性(73)が、著名な投資家やその関係者を装う人物から、現金と暗号資産あわせて3,000万円相当を騙し取られる被害に遭いました。
警察の発表によると、被害の経緯は以下の通りです。
【被害発生の流れ】
1. 5月下旬:SNS上で著名投資家の関係者を騙る人物から「儲かる株を教えます」とメッセージが届く。
2. 6月8日〜7月20日:相手を信用し、ネットバンキングで指定口座へ現金計500万円を振り込み。さらに暗号資産口座から500万円相当を送金。
3. 期間中:自宅に訪れた男らに5回にわたり、現金計2,000万円を手渡し。
4. 7月下旬:利益分を出金しようとしたところ「違約金」を要求され、不審に思い警察へ相談し発覚。
なぜ騙されてしまったのか?手口の巧妙さ
今回の事件で特筆すべきは、複数の送金・受け渡し方法が組み合わされていた点です。
かつての特殊詐欺は「指定口座への振込」が主流でしたが、最近のSNS投資詐欺では追跡を回避するために暗号資産の送金を指示したり、受け取り役(受け子)を直接自宅に行かせて現金を手渡させるといった手口が目立ちます。
有名人の写真や名前を無断使用した広告・SNSアカウントからLINEなどに誘導し、グループチャット等でサクラを交えて「儲かった」と思わせる心理誘導を行います。
自宅まで直接取りに来られると、「丁寧に対応してくれている」「本物の業者だ」と錯覚してしまい、疑いの目を向けにくくなる心理的な罠が存在します。
手渡し・振り込み・暗号資産の内訳
今回流出した3,000万円の内訳を整理すると、以下のようになります。
| 手段 | 金額・内容 | 回数・形態 |
|---|---|---|
| 対面手渡し | 現金 2,000万円 | 男が自宅訪問(5回) |
| ネットバンキング | 現金 500万円 | 指定口座へ振込 |
| 暗号資産 | 500万円相当 | 指定口座へ送金 |
出金しようとした際に「違約金」や「保証金」「税金」といった名目でさらに送金を求められるのは、この手の詐欺の典型的なパターンです。
「利益を引き出すために手数料や違約金が必要」と言われたら100%詐欺です。追加入金は絶対にしてはいけません。
よくある質問(FAQ)
Q1. SNSで知らない人から投資の誘いが来たらどうすればいいですか?
A1. 100%詐欺を疑い、メッセージは無視してブロックしてください。見知らぬ人物からの「必ず儲かる」「特別に教える」という話は存在しません。
Q2. 著名人がSNSで投資法を教えてくれることはありますか?
A2. 有名投資家や実業家が個人向けに個別メッセージで投資指示を出すことはありません。写真や名前が悪用された偽アカウントです。
Q3. 自宅に現金を回収に来る投資業者は実在しますか?
A3. 正当な金融商品取引業者が自宅に現金を回収に来ることはありません。対面での現金受渡を要求された時点で警察に通報してください。
Q4. 騙されたと気づいた時はどこに相談すればよいですか?
A4. すぐに最寄りの警察署、または警察相談専用電話「#9110」に相談してください。振り込んだ口座の凍結や被害届の手続きを行います。
まとめ
・SNSを通じた投資の誘いは詐欺の手口です。
・振込だけでなく、自宅での手渡しや暗号資産送金にも注意してください。
・利益を引き出す際に「違約金」などを要求されたらすぐに警察へご相談ください。
情感的締めくくり
3,000万円というあまりにも大きな財産が、見知らぬ誰かの言葉によって一瞬にして奪い去られてしまいました。
長年かけて築き上げてきた平穏な老後や蓄えが、見えない画面の向こう側の悪意によって踏みにじられる現実には、強い憤りと深い切なさを禁じ得ません。
「自分だけは大丈夫」「少し話を聞くだけなら」という小さな隙込みが、取り返しのつかない悲劇を生んでしまう時代です。
あなたは大切な家族や身近な人と、お金やSNSの使い方について日頃から言葉を交わしていますか?
孤独や焦りにつけ込む巧妙な悪意から身を守るために、疑問を感じたら一人で抱え込まず、まず声を掛け合う優しさと慎重さを持ち続けたいものです。


