2025年10月、酒類を中心とした食品値上げが大きな話題になっています。あなたの食卓にも影響を与えるこの値上げ、なぜ今再び起きているのでしょうか?
食品全体で3024品目が対象となる中、焼酎やリキュール、日本酒などの「酒類・飲料」分野が突出して値上げの中心となっています。
今回は、その内訳や背景、さらに今後の展望について詳しく見ていきましょう。
2025年10月の食品値上げ、酒類が最多に
帝国データバンクの調査によると、2025年10月の飲食料品値上げ品目数は3024品目に達しました。前年同月比で+100品目(+3.4%)の増加で、10カ月連続で前年を上回っています。
中でも「酒類・飲料」分野の値上げは2262品目と、全体の約75%を占める異例の水準となりました。
なぜ酒類・飲料が中心なのか?
酒類に関しては、焼酎、日本酒、ビール、ワイン、リキュールなど幅広い商品群が対象です。2023年10月以来2年ぶりの2千品目超えとなっており、アルコール税やエネルギーコストの上昇、瓶・缶資材費の高騰も背景にあります。
また、調味料(246品目)や加工食品(340品目)も値上げ対象ですが、インパクトの大きさは酒類が突出しています。
過去と比較した食品値上げの推移
2025年通年での値上げ累計は2万381品目に達しており、前年の1万2520品目から約1.6倍に急増。2023年(3万2396品目)には及ばないものの、2022年以来の2万品目超えとなりました。
どんな酒類が対象?具体的な品目とは
具体的には、以下のような商品が値上げの対象とされています:
- 焼酎各種(麦・芋・甲類)
- リキュール類(梅酒、カクテルベース)
- 日本酒(パック酒から地酒まで)
- ワイン・ウイスキーなどの洋酒
- 清涼飲料水(炭酸飲料や機能性ドリンク含む)
SNSでも「飲みにくい時代」の声多数
X(旧Twitter)などのSNSでは、「ビールすら高級品になりつつある」「家飲みも厳しくなった」などの声が続出。「安く酔える焼酎まで上がるのはきつい」といった嘆きも多く見られました。
年末にかけての値上げは「小休止」か
帝国データバンクの見通しでは、年末にかけては値上げの勢いは一時的に落ち着く可能性があります。ただし、「物流費」「人件費」など構造的なコスト増は継続するため、来年以降も再び値上げラッシュが起きる可能性は否定できません。
- 2025年10月、飲食料品3024品目が値上げ
- 中でも酒類・飲料が2262品目と最多
- 通年累計は2万品目を超え、前年の1.6倍
- 主な要因は原材料・物流費・人件費の上昇
FAQ:よくある質問
A. 容器資材やエネルギーコストの上昇に加え、税制や流通費の影響も受けやすいためです。
A. 値上げ率は平均で17%程度。商品によっては20%を超える場合もあります。
A. 年末は一時的に落ち着く予想ですが、根本的なコスト上昇が続くため、再値上げの可能性は高いです。
まとめ:酒類を中心に家計圧迫続く
今回の値上げは、単なる価格調整ではなく、物流・労働力・資材など多岐にわたるコスト圧力の反映です。とくに「酒類・飲料」への依存度が高い人々にとって、家計への影響は深刻です。
今後の物価動向やメーカーの対応次第で、さらに生活に影響が出る可能性があります。最新の情報をチェックしながら、賢く買い物をしていくことが求められます。